長期インターンの時給は平均1,200〜1,300円。ただし、職種・勤務地・企業規模によって800円〜2,500円まで幅があります。「結局いくらもらえるの?」を職種別・エリア別のデータで整理しました。
長期インターン給与の全体像
| 指標 | 金額 |
|---|---|
| 全体の平均時給 | 1,200〜1,300円 |
| 中央値 | 1,150円 |
| 最低ライン | 最低賃金(地域による:東京1,163円、大阪1,114円) |
| 上位10% | 1,800円以上 |
| 月収の目安(週3日フル勤務) | 8〜12万円 |
長期インターンの多くは時給制ですが、一部に固定給制(月額)や成果報酬型もあります。
職種別の時給相場
| 職種 | 時給相場 | 月収目安(週3日) | 備考 |
|---|---|---|---|
| エンジニア | 1,500〜2,500円 | 11〜19万円 | 経験者は2,000円超も。プログラミングスキルが高いほど高時給 |
| データサイエンス | 1,400〜2,000円 | 10〜15万円 | Python・SQLスキルが求められる |
| マーケティング | 1,100〜1,500円 | 8〜11万円 | 広告運用・SEO・SNSで幅がある |
| 営業 | 1,100〜1,300円+インセンティブ | 8〜15万円 | 成果報酬で大きく変動 |
| ライター・編集 | 1,100〜1,400円 | 8〜10万円 | 文字単価の案件もある(1文字1〜3円) |
| デザイン | 1,200〜1,800円 | 9〜13万円 | UI/UXデザインは高め |
| 事務・カスタマーサポート | 1,100〜1,200円 | 8〜9万円 | 最低賃金に近いことが多い |
| 企画・事業開発 | 1,200〜1,500円 | 9〜11万円 | 裁量の大きさに比例する傾向 |
最も高時給なのはエンジニア職で、実務経験があれば時給2,000円を超えるケースも珍しくありません。プログラミング未経験でも、マーケティングや営業であれば時給1,100〜1,200円からスタートできます。
エリア別の時給相場
| エリア | 平均時給 | 最低賃金(2024年度) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 東京23区 | 1,200〜1,500円 | 1,163円 | 求人数が圧倒的に多い。リモート求人も充実 |
| 東京(23区外) | 1,150〜1,300円 | 1,163円 | 渋谷・新宿勤務の企業が通勤圏内なら同水準 |
| 大阪 | 1,100〜1,300円 | 1,114円 | 梅田・本町エリアにIT企業が集中 |
| 名古屋 | 1,100〜1,200円 | 1,077円 | 求人数は少なめ。自動車関連が多い |
| 福岡 | 1,050〜1,200円 | 992円 | IT系のスタートアップが増加中 |
| その他地方 | 最低賃金〜1,100円 | 950〜1,000円前後 | 求人自体が少ない。リモート求人を探すのがおすすめ |
| フルリモート | 1,100〜1,500円 | 企業所在地の最低賃金 | 地方在住でも東京水準の時給を得られる可能性あり |
地方在住の学生にとっては、フルリモートの長期インターンが狙い目です。東京に本社を置く企業のリモート求人であれば、地方にいながら東京水準の時給を得られます。
給与形態の種類と注意点
時給制
最も一般的な形態です。勤務時間に応じて支払われるため、収入が安定しています。残業代もこの時給をベースに計算されます。
日給制
1日あたりの固定給が決まっている形態。日給8,000〜12,000円が相場です。8時間勤務なら時給換算で1,000〜1,500円です。早く業務が終わっても日給は変わらないのがメリットですが、残業しても追加支給がないケースがあるので確認してください。
固定月給制
月額固定で支給される形態。月5万〜15万円が相場です。稼働時間の上限・下限を確認し、時給換算してみてください。月8万円で週5日勤務(月160時間)なら時給500円。これは最低賃金を下回っており違法です。
成果報酬型
営業職に多い形態。基本時給+成果に応じたインセンティブで構成されます。「アポイント1件につき1,000円」「契約1件につき10,000円」のような設計です。トップ成績のインターン生は月20万円以上稼ぐこともありますが、成果が出なければ基本時給のみです。
業務委託(時給ではなく案件単位)
ライターやデザイナーに多い形態。「記事1本5,000円」「バナー1枚3,000円」のように、成果物に対して報酬が支払われます。時給換算すると安くなることがあるので注意してください。
「給料が安い」と感じたら確認すべきこと
最低賃金を下回っていないか
雇用契約の場合、最低賃金以下の時給は違法です。2024年度の最低賃金は東京1,163円、全国平均1,055円です。「研修期間は時給900円」も違法です。最低賃金は研修期間中も適用されます。
交通費が含まれているか
「時給1,200円(交通費込み)」は、実質的に交通費分だけ時給が低いということです。往復の交通費が1日500円なら、実質時給は1,137円(8時間勤務の場合)です。交通費が別途支給されるかどうかは、給与水準を比較する上で重要なポイントです。
業務委託ではないか
業務委託契約の場合、最低賃金の適用がありません。また、社会保険・雇用保険の加入対象外です。「業務委託」と「雇用契約」のどちらで契約するかは、事前に必ず確認してください。
給料が高いインターンの共通点
- 専門スキルが求められる:プログラミング、データ分析、デザインなど、スキルセットが明確な職種は高時給
- 成果が数字で測れる:営業のアポイント数、広告のROAS改善など、成果が明確な業務はインセンティブが付きやすい
- 企業の資金に余裕がある:シリーズB以降の資金調達をした企業や、黒字化済みの企業は、インターンの待遇も良い傾向
- 人材獲得の競争が激しい:エンジニアは特に、優秀な学生を確保するために高時給を設定する企業が多い
アルバイトとの給与比較
| 項目 | 長期インターン | 一般的なアルバイト |
|---|---|---|
| 平均時給 | 1,200〜1,300円 | 1,100〜1,200円 |
| 昇給の可能性 | あり(スキル向上に応じて) | 限定的(年10〜50円程度) |
| 交通費 | 支給ありが多い | 企業による |
| スキル習得 | ビジネススキル全般 | 接客・調理など業務特化 |
| 就活への効果 | 高い(ガクチカ・スキルアピール) | 限定的 |
| シフトの柔軟性 | やや低い(固定曜日が多い) | 高い(週ごとに変更可能) |
時給だけを比較すると大差ありませんが、「スキルが身につく」「就活に直結する」「昇給の可能性がある」という点で、長期インターンのコスパは圧倒的に高いです。
確定申告は必要?税金の話
年間の給与所得が103万円を超えると、所得税の課税対象になります。また、親の扶養から外れる可能性があります。
| 年収ライン | 影響 |
|---|---|
| 103万円以下 | 所得税なし。親の扶養内 |
| 103万〜130万円 | 所得税が発生。親の扶養は社会保険の基準(130万円)まで可能な場合あり |
| 130万円以上 | 親の社会保険の扶養から外れる可能性あり |
週3日フル勤務で時給1,200円の場合、年収は約138万円。103万円を超えるため、確定申告が必要になります。親の扶養を気にする場合は、年間の稼働時間を調整するか、親に相談してください。
よくある質問
時給交渉はできますか?
入社時の交渉は難しいですが、3〜6ヶ月以上継続して成果を出していれば、昇給の相談は可能です。「〇〇の成果を出したので、時給の見直しをお願いしたい」と具体的な実績を提示しましょう。
無給のインターンは違法ですか?
雇用契約であれば、無給は違法です。ただし、業務委託やボランティア名目の場合はグレーゾーンです。「実態として指揮命令関係がある」「決められた時間に出社する必要がある」場合は、名目に関係なく雇用関係とみなされ、最低賃金の支払い義務があります。
給与の支払い日はいつですか?
月末締め翌月15〜25日払いが一般的です。初月は入社のタイミングによっては支払いが遅くなることがあるので、事前に確認しましょう。
源泉徴収票はもらえますか?
雇用契約の場合、年末または退職時に源泉徴収票が発行されます。確定申告で必要なので、必ず保管してください。
まとめ
給料は大事な判断基準のひとつですが、「何を学べるか」とセットで考えることが後悔しない選び方のコツです。



